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矯正歯科の有料相談とは?無料相談との違いと5つのポイント



※本記事では、矯正歯科で一般的に行われている内容もあわせてご紹介しています。実際に適応となる治療方法や費用・期間などは、患者さまの状態によって異なりますので、当院では初回相談や診断時に個別にご説明いたします。


矯正治療を検討されている方にとって、最初のステップとなるのが「相談」です。近年、無料相談を提供する歯科医院も増えており、気軽に足を運びやすくなっています。一方で、有料相談を設けている医院もあり、「費用を払う必要があるのか」「無料相談とどう違うのか」と感じる方も少なくありません。

矯正治療は一般的に2〜3年と長期間に及び、自由診療のため費用も少なくありません。だからこそ、治療を開始する前にどれだけ理解を深められるかが、治療満足度に直結します。


本記事では、無料相談・有料相談の違い、そして初回相談をどのように活用すべきかを、落ち着いた医療文章でわかりやすく解説します。

無料相談と有料相談の違い

矯正治療では「無料相談」と「有料相談」が存在し、それぞれ役割が異なります。


無料相談
は、治療の概要や費用の考え方、医院の雰囲気を知るための入り口として適しています。矯正治療に興味が出てきた段階や、複数の医院を比較したい場合に利用しやすく、短時間で基本的な情報を得ることが目的となります。


一方で、
有料相談は、治療をより前向きに検討する段階の患者さまが、より丁寧な説明や深い理解を求めて利用するケースが多くみられます。有料である分、じっくり時間を確保でき、患者さまが抱える個別の疑問に丁寧に応えながら進めることができます。


ただし重要なのは、
有料相談=診断の場ではないという点です。治療計画を立てるためには、レントゲンやセファログラム、口腔内スキャンといった精密検査が必要であり、初回相談(無料・有料に関わらず)は診断工程には含まれません。

有料相談で得られること



有料相談の大きな特徴は、丁寧なヒアリングと説明に時間を割けることです。


患者さまの歯並びに関する悩み、治療への希望、これまでの治療歴、生活背景などを伺いながら、治療全体の流れや考えられる治療選択肢について一般的な説明を行います。矯正治療の内容には、当院が対応する以下の方法があります。

  • ワイヤー矯正(唇側のマルチブラケット装置)
  • マウスピース型(カスタムメイド)矯正装置
  • 部分矯正(MTM)
  • ハーフリンガル矯正(上顎舌側 × 下顎唇側)


こうした治療選択肢の違いや特徴を理解することで、治療への不安が軽減されるだけでなく「自分の価値観に合う治療方法」を整理することが可能になります。


矯正治療は長期間に及ぶ医療であるため、医療者と患者さまとの信頼関係は非常に重要です。初回相談は、今後の治療を進めるうえで安心して向き合える関係性を構築する大切な時間でもあります。

精密検査と診断は別の工程

矯正治療において、治療方針を決定する“診断”は、初回相談とは別の工程です。
初回相談は、治療の概要やリスク、検査の必要性を理解する場であり、治療期間・通院回数・費用の確定を行う場ではありません。


診断は、以下のような精密検査の結果をもとに行われます。

  • レントゲン撮影
  • セファログラム
  • 口腔内写真
  • 口腔内スキャン


これらの検査情報を総合的に評価してはじめて、

治療期間(一般的には2〜3年)、通院回数(24〜36回)、必要な装置、治療のリスク、副作用、費用の総額
などを具体的に説明できます。


つまり、
有料相談は診断以前の“準備段階”であり、治療の理解を深めるためのステップです。この流れを明確に区別することは、医療広告ガイドラインにおいて特に重要とされています。

無料相談の上手な活用方法

無料相談は、医院の雰囲気や相談のしやすさ、説明の分かりやすさといった“医院選び”の判断材料となります。複数の医院で無料相談を利用し、自分に合いそうな医院を見つけるためのきっかけとして役立ちます。


ただし、無料相談では精密検査を伴わないため、期間や費用の提示はあくまでも一般的な目安です。詳細な判断は診断後となるため、正確な見通しを得たい場合には、有料相談や精密検査の実施が必要になります。

子どもの矯正相談における有料相談の役割



成長期のお子さまでは、治療を開始する最適なタイミングが個々に異なります。顎の成長や歯の生え方には個人差があり、必要な装置や治療の流れも異なります。


有料相談では、成長段階を踏まえて一般的に必要になる検査や、治療開始のタイミング、治療が必要かどうかの判断の考え方について説明します。学校生活や習い事との両立、取り外し式装置の扱いなど、生活面も含めて話し合える点が大きなメリットです。


特に、小児のアライナー矯正は成長期にも適応できる治療方法であり、使用できるかどうかの判断には的確な成長評価が不可欠です。

有料相談をより有意義にするために

有料相談では、限られた時間を有効に使うため、事前の準備が重要になります。
相談前に、気になる症状、治療に対して希望する点、これまでの歯科治療歴、希望する装置、通院の都合、予算感などを整理しておくことで、より深い理解につながります。


また、相談時に不安に感じていることをためらわずに伝えることで、医療者側も患者さまに合った説明方法を選択でき、治療前の理解がスムーズに進みます。

まとめ

有料相談は、矯正治療を始める前に治療全体の理解を深めるための大切なステップです。
無料相談では得られない深度で、治療の流れや選択肢、リスクや注意点などを丁寧に確認することができ、診断や治療計画へ進むための準備段階として役立ちます。


当院では、初回相談で患者さまのお悩みや状況を丁寧に伺い、必要な検査や治療の方向性についてわかりやすく説明しています。矯正治療をご検討中の方は、まずは初回相談をご利用いただき、ご自身の状態や治療のイメージを安心して整理していただければと思います。

著者情報

ニッコリ矯正歯科クリニック 院長  小林 弘史



略歴

2002年03月 駿台甲府高等学校 卒業

2008年03月 東京歯科大学歯学部 卒業

2008年04月 同大学 臨床研修歯科医師

2009年03月 同大学 臨床研修歯科医師 修了

2009年04月 同大学 歯科矯正学講座 Post Graduate Course 入局

2010年04月 同大学 大学院 入学(歯科矯正学講座)

2012年03月 同大学 歯科矯正学講座 Post Graduate Course 修了

2014年03月 同大学 大学院 卒業(歯科矯正学講座)

         赤坂まつの矯正歯科にて舌側矯正を研鑽

         東京歯科大学 矯正歯科学講座 勤務

2016年04月 同大学 矯正歯科学講座 臨床講師

2018年05月 ニッコリ矯正歯科クリニック 開院