PBMとは、特定波長の近赤外線(NIR)や赤色光を照射することで、細胞の活動をコントロールし、治癒や再生を促進する光加速装置のことです。
医療分野では創傷治癒促進・痛みの軽減などの目的で幅広く使われており、矯正治療では主に 歯の移動スピード促進・痛みの軽減 を目的に応用されています。
■ PBMが矯正に使われる理由
PBMが歯の移動を助ける理由は、光が照射された細胞内で以下のような反応が起こるためとされています。

● 骨代謝の活性化
光エネルギーを受けた細胞が活性化し、
・骨を作る細胞(骨芽細胞)
・骨を溶かす細胞(破骨細胞)
の働きが高まり、歯が動きやすい環境が整います。
● 血流の改善
血流が良くなることで、組織の回復が促進され、痛みの軽減にもつながると考えられています。
● 炎症の調整
PBMには抗炎症作用があるとされ、矯正装置による不快感を軽減しやすいといわれています。
■ PBM光加速装置のメリット
1. 歯の移動がスムーズになりやすい
骨代謝が促進されるため、治療スピードが上がる可能性があります。
特にマウスピース矯正では、アライナーの交換間隔が短縮できる場合もあるとされています。
2. 痛みの軽減が期待できる
ワイヤー調整直後の痛みや圧迫感が軽くなると感じる患者さんも多いです。
3. 非侵襲的で安全性が高い
PBMは光を当てるだけで、身体に傷や負担をかけないため、日常的に使用しやすい方法です。
4. 自宅で手軽に使用できる
多くのPBMデバイスは数分の使用でOK。継続しやすい治療サポートツールです。
■ PBM光加速装置のデメリット
1. 費用負担がある
装置代は自費となり、当院では¥77,000で販売しています。
2. 効果には個人差がある
全員に均一な効果が出るわけではなく、歯の動きや骨の状態によって差があります。
3. 毎日の使用が必須
継続して使用しないと十分な効果が得られにくいです。
4. 過信は禁物
あくまで「補助」のため、治療の計画や仕上がりは歯科医師の管理が最優先です。
■ PBMはどんな人におすすめ?
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治療期間を少しでも短縮したい
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ワイヤーの調整後やアライナー交換時の痛みを軽くしたい
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忙しくて通院間隔が空きやすい
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マウスピース矯正をより効率的に進めたい
■ よくある質問(Q&A)
Q1. PBMを使うと本当に治療期間は短くなりますか?
A. 個人差はありますが、骨代謝が促進されることで歯が動きやすくなり、治療がスムーズに進むケースがあります。
ただし、全ての方に必ず期間短縮が起こるわけではありません。
Q2. マウスピース矯正とワイヤー矯正どちらでも使えますか?
A. はい、どちらの矯正方法にも使用できます。
マウスピース矯正ではアライナー交換周期の短縮に、ワイヤー矯正では調整後の痛み軽減に役立つことがあります。
Q3. 1日の使用時間はどのくらいですか?
A.1日1回片顎10分ずつの使用でOKです。朝晩使用できるとなお良いです。毎日継続することで効果が期待できます。
Q4. 痛みはありますか?
A. PBM自体は光を照射するだけなので痛みはありません。むしろ矯正治療による痛みを和らげる効果が期待されています。
Q5. 副作用や危険性はありませんか?
A. PBMは非侵襲的で安全性が高い治療サポート方法です。
ただし使用方法を誤ると十分な効果が得られないため、必ず指示通りにご使用ください。
Q6. 使い忘れた日はどうすればいいですか?
A. 1日の使用を忘れても再度やり直す必要はありませんが、継続的に使用するほど効果が期待できます。
できるだけ毎日の習慣にしましょう。
■ まとめ
光加速装置は、矯正治療を効率よく進めるための強力なサポートツールです。
治療期間の短縮や痛みの軽減など、多くのメリットが期待できる一方、追加費用や効果に個人差がある点には注意が必要です。
興味がある方は、まずは担当の歯科医師に相談し、自分の治療計画に適しているかどうかを確認しましょう