矯正治療をすることで、歯並びが改善されるだけでなく、顔全体の印象にも大きな変化が現れます。
見た目や顔貌の変化に対する不安を感じる方も多いかもしれませんが、実際には多くの患者さんが治療後に自信を持てるようになることが一般的です。
今回は、矯正治療がもたらす見た目と顔貌の変化についてご説明していきます。
1. 歯並びの改善と自信の向上
最も顕著な変化は、もちろん歯並びの改善です。
歯並びが整うと、笑顔が自然と美しく見え、口元に自信が持てるようになります。
歯並びが悪いと、笑顔を作ることにためらいが生じ、人前で笑うときに手で口元を隠したりする人もいらっしゃいます。
矯正治療で歯並びが改善されると、見た目への不安が解消され、自分に自信が付き、自己肯定感が高まります。
また、歯並びが悪いことにより顔のラインが整っていない場合、矯正治療によってそのバランスが整います。
例えば、前歯が突出していたり、逆に引っ込んでいる場合、それらを改善することで顔の輪郭が整った印象にすることがあります。
2. 顔貌の変化
外科的矯正治療(手術を伴う矯正治療)は、歯の位置を調整するだけでなく、顎の位置や形態にも影響を与えます。
そのため、治療が進むにつれて顔の印象も変わることがあります。
例えば、顎が後ろに引っ込んでいる場合、手術によって顎を前方に移動させることができ、顔全体のバランスが改善されることがあります。
逆に、顎が前に出過ぎている場合には、顎の位置を後ろに移動させることも可能です。
このように、外科的矯正治療は歯だけでなく、顎や顔の輪郭にまで影響を与えるため、治療前後で顔貌に変化を感じることができます。
また、噛み合わせや発音の改善にも繋がるため、患者さんの機能面でも大きなメリットがあります。
※外科的矯正治療は保険適応となります。
顎変形症の診断を受けた患者様のみ適応となりますので、詳しくはこちらをご覧ください。
https://nsk-kyousei.jp/insurance/
3. 口元のバランス
矯正治療によって歯並びが整うと、口元のバランスが改善され、顔の印象が劇的に変わることがあります。
特に、上顎や下顎の歯並びが改善されることで、口元が引き締まり、顔全体のバランスが良く見えるようになります。
例えば、口元が出ていると感じていた方が治療を終えると、口元が引っ込んで見え、より自然な顔のバランスが実現します。
また、歯並びが整うことで、唇の形にも影響が出る場合があります。
歯が前に出ていたり、反対に歯が引っ込んでいると、唇の形や閉じ具合にも影響が出ます。
矯正治療を受けることで、唇の閉じ方が自然になり、より整った印象を与えることができます。

4. 治療中の見た目への不安
矯正治療を受けている間の見た目に不安を感じる患者さんも少なくありません。
特に成人の場合、金属のワイヤーやブラケットが目立つことにより、矯正装置を付けることに対して抵抗感を持つ患者さんもいらっしゃいます。
ただし、当院では透明なマウスピース型矯正(インビザライン)や、ブラケットが目立ちにくいセラミック製のものも登場しており、外見に配慮した矯正治療が可能になっています。
治療中でも見た目に対する不安を軽減できる選択肢が増えてきているため、患者さんは自分のライフスタイルに合った方法を選ぶことができます。

5 .治療後の長期的な効果
矯正治療が終わった後、保定装置を使うことによって治療効果を維持することが重要です。
治療後に歯が元の位置に戻ってしまうのを防ぐため、患者さんは指示に従い保定装置を適切に使用し続けることが求められます。
しっかりとしたアフターケアを行うことで、矯正治療の効果を長期的に保つことができ、見た目の変化を維持することができます。
6. まとめ
矯正治療は、見た目の改善だけでなく、顔の印象や口元のバランスにまで大きな影響を与えます。
治療を受けることによって歯並びが整うことで自信を持てるようになるだけでなく、顔全体の印象もより美しく、バランスの取れたものに変わる可能性があります。
また、顎変形症の場合、外科的矯正治療によって顔の印象が大きく改善され、患者さんの生活の質が向上することが期待できます。