〒407-0015 山梨県韮崎市若宮1丁目2-50
韮崎市民交流センター(ニコリ)3F

開咬の矯正で顔はどう変わる?口元・輪郭に起こりやすい変化を解説|ニッコリ矯正歯科クリニック|山梨県韮崎市の矯正治療専門医院開咬の矯正で顔はどう変わる?口元・輪郭に起こりやすい変化を解説|ニッコリ矯正歯科クリニック|山梨県韮崎市の矯正治療専門医院

トピックス TOPICS

開咬の矯正で顔はどう変わる?口元・輪郭に起こりやすい変化を解説



※本記事では、矯正歯科において一般的に考えられている知見や臨床上の考え方をもとに解説しています。

実際に適応となる治療方法、治療期間、通院回数、治療の進め方などは、患者さま一人ひとりの歯並びや噛み合わせ、骨格、年齢、口腔内の状態によって異なります。
本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の治療効果や顔貌の変化を保証するものではありません。治療を検討する際は、必ず歯科医師による診断を受けてください。

開咬(オープンバイト)とは?顔の印象に影響する不正咬合

開咬とは、奥歯で噛んだ状態でも上下の前歯が接触せず、前歯にすき間が生じる噛み合わせの状態を指します。
「前歯で食べ物が噛み切れない」「発音がしにくい」「口が閉じにくい」といった機能面の問題に加え、見た目の印象にも影響を与えることがあります。

開咬の状態では、口元が常に開いたように見えたり、横顔のバランスに違和感を覚えたりすることがあり、こうした点から矯正治療を検討される方も少なくありません。

開咬が起こる主な原因

開咬は、単一の原因ではなく、複数の要因が重なって生じることが多い不正咬合です。

代表的な要因として、舌を前に押し出す癖(舌突出癖)や舌の位置が低い状態が挙げられます。飲み込みや会話の際に舌が前歯を押す力が繰り返し加わることで、前歯が噛み合わない状態が形成されることがあります。

また、上下顎の成長バランスに由来する骨格的な要因や、口呼吸、指しゃぶり、頬杖などの生活習慣も影響する場合があります。これらの要因を正しく把握することが、治療方針を考えるうえで重要になります。

開咬と年齢(成長期・成人)の考え方

開咬の矯正を考える際には、「年齢」による違いを理解しておくことも重要です。
成長期と成人では、開咬の成り立ちや治療に対する考え方が異なります。

成長期(小児・思春期)の場合、顎の成長途中に舌の癖や口呼吸などの習慣が影響し、開咬が形成されることがあります。この時期は、顎の成長誘導や癖の改善を含めた対応が検討されることがあり、歯の移動量だけでなく成長バランスを考慮した治療計画が立てられます。

一方、成人の場合は顎の成長が完了しているため、歯並びや噛み合わせの調整が治療の中心となります。骨格的な要因が強い場合には、歯の移動だけで理想的な噛み合わせを得ることが難しいケースもあります。そのため、成人の開咬矯正では「どこまで歯の移動で対応できるか」「顔貌の変化がどの程度見込めるか」を慎重に見極めることが重要になります。

年齢によって治療の考え方や目標が異なるため、同じ開咬でも治療方針が一律ではない点を理解しておくことが大切です。

開咬を放置するとどうなる?将来のリスクと治療のベストタイミング

開咬を放置した場合に起こりやすい将来のリスクや、噛み合わせ・発音・見た目への影響について解説します。あわせて、矯正治療を始めるベストなタイミングについてもわかりやすくまとめた記事です。

► 記事を読む

開咬の矯正で口元はどう変わる?

開咬の矯正治療では、前歯の位置関係や噛み合わせが変化するため、口元の印象に変化が現れることがあります。

前歯が適切に噛み合うようになると、口を閉じる際に唇へ過度な力を入れる必要がなくなり、自然に口が閉じやすくなるケースがあります。その結果、唇や顎周りの緊張が和らぎ、表情がやわらかく見えることがあります。

また、前歯の傾きが改善されることで、口元の突出感が軽減されたように感じる方もいます。ただし、こうした変化の程度には個人差があり、すべての方に同様の変化が起こるわけではありません。

笑顔や表情への影響


開咬の状態では、笑ったときに前歯のすき間が目立ち、口元に違和感を覚えることがあります。

矯正治療によって前歯の噛み合わせが整うことで、歯の見え方が変わり、笑顔の印象が変化することがあります。

ただし、笑顔の印象は歯並びだけで決まるものではなく、唇の形や筋肉の動き、表情の癖なども関係するため、変化の感じ方には個人差があります。

開咬の矯正で輪郭はどう変わる?

開咬の矯正治療は、口元だけでなく顔全体の輪郭に影響することがあります。
開咬のある方では、顔の下半分が縦に長く見える「面長」の印象になることがあります。これは、前歯が噛み合わないことで下顎の位置が安定しにくくなるためと考えられています。

矯正治療によって噛み合わせが安定すると、下顎の位置が変化し、顔全体のバランスが整ったように見えることがあります。ただし、骨格そのものの形状が関与している場合には、歯の移動だけで大きな変化を得ることが難しいケースもあります。

横顔とEラインの考え方

横顔の印象を考える際に用いられる指標の一つに、Eライン(エステティックライン)があります。
Eラインは鼻先と顎先を結んだ線で、このラインと唇の位置関係が横顔のバランスを見る目安とされることがあります。

開咬の矯正治療によって前歯の位置が変化すると、唇の位置関係が変わり、横顔の印象が変化する可能性があります。ただし、Eラインはあくまで参考指標であり、顔全体のバランスや骨格を総合的に評価することが重要です。

治療方法と顔の変化の関係


開咬の治療方法には、ワイヤー矯正、マウスピース型矯正装置、必要に応じて外科的治療などがあります。

どの方法が適しているかは、開咬の程度、原因、骨格の状態によって異なります。

治療方法によって歯の動かし方や治療範囲が異なるため、顔の印象の変化の現れ方にも違いが生じることがあります。いずれの場合も、治療前に十分な診断と説明を受けることが重要です。

マウスピース矯正とワイヤー矯正での違い

開咬の矯正治療では、マウスピース矯正とワイヤー矯正のどちらが選択されるかによって、歯の動かし方や治療設計の考え方が異なります。その結果、顔の印象の変化の現れ方にも違いが生じる場合があります。

マウスピース矯正は、段階的に歯を動かす治療方法で、軽度から中等度の開咬に適応されることがあります。歯の傾きや位置を細かく調整できる一方で、骨格的なズレが大きいケースでは対応が難しいこともあります。顔貌の変化については、口元の緊張が和らぐ、唇の閉じやすさが改善するといった変化を感じる方もいますが、変化の程度は限定的になることがあります。

一方、ワイヤー矯正は歯の移動量やコントロールの幅が広く、開咬の程度が大きい場合にも対応しやすい治療方法です。噛み合わせ全体を大きく調整することで、口元や下顎の位置関係が変わり、顔全体のバランスに影響が出ることもあります。

どちらの治療方法が適しているかは、顔をどのように変えたいかではなく、「噛み合わせと歯列をどのように整える必要があるか」を基準に判断されます。

開咬の矯正で顔が変わるタイミング

顔の印象の変化は、治療開始後すぐに現れるものではなく、治療の進行とともに徐々に感じられることが一般的です。
治療の中盤以降に口元の変化を自覚する方もいますが、最終的な印象は治療完了後、噛み合わせが安定してから評価されることが多くなります。

開咬矯正における注意点

開咬の矯正治療による顔の変化には個人差があり、すべての方が大きな変化を実感するわけではありません。
また、舌の癖や生活習慣が改善されない場合、治療後に後戻りが生じる可能性もあります。

治療による見た目の変化だけに注目するのではなく、噛み合わせや機能面の改善、治療後の安定性まで含めて考えることが大切です。

開咬治療後に後戻りしやすい理由と管理の考え方


開咬の矯正治療では、治療後の「後戻り」に注意が必要です。

後戻りとは、動かした歯が元の位置に戻ろうとする現象で、開咬は比較的後戻りが起こりやすい不正咬合の一つとされています。

その理由の一つが、舌の癖や口呼吸など、開咬の原因となった習慣が治療後も残っている場合です。歯並びが整っても、舌が前歯を押す力が続けば、噛み合わせが再び乱れる可能性があります。

また、開咬では前歯の噛み合わせが浅い状態が長く続いていることが多く、歯や周囲組織が新しい位置に安定するまでに時間がかかることもあります。そのため、治療後の保定装置の使用や、噛み合わせの管理が非常に重要になります。

開咬の矯正は「歯を並べて終わり」ではなく、治療後の安定まで含めて一連の治療であると理解しておくことが、長期的な満足につながります。

当院の治療費やお支払い方法はこちらから

よくある質問(Q&A)

  1. 成人になってからでも開咬の矯正は可能ですか?
    A. はい、可能です。成人の場合は顎の成長が完了しているため、歯の移動や噛み合わせの調整が治療の中心になります。開咬の原因や程度によって治療方針は異なります。
  2. 顔が変わることを目的に開咬矯正を受けてもいいですか?
    A. 見た目の変化を期待される方もいますが、矯正治療の主な目的は噛み合わせや機能の改善です。顔貌の変化は、その結果として生じる可能性があるものと考えることが大切です。
  3. 開咬は治したあとに再発しやすいですか?
    A. 舌の癖や生活習慣が改善されない場合、後戻りが起こることがあります。治療後の保定や原因への対応が重要になります。

まとめ|開咬の矯正による顔の変化は総合的に考えることが重要

開咬の矯正治療は、歯並びや噛み合わせの改善を通じて、口元や輪郭、横顔の印象に変化をもたらす可能性があります。
ただし、その変化の程度や現れ方には個人差があり、治療方法や骨格的要因によっても異なります。

「顔がどう変わるか」だけで判断するのではなく、自身の噛み合わせや原因を正しく理解したうえで、歯科医師と相談しながら治療を検討することが、納得度の高い選択につながります。

著者情報

ニッコリ矯正歯科クリニック 院長  小林 弘史


略歴

2002年03月 駿台甲府高等学校 卒業

2008年03月 東京歯科大学歯学部 卒業

2008年04月 同大学 臨床研修歯科医師

2009年03月 同大学 臨床研修歯科医師 修了

2009年04月 同大学 歯科矯正学講座 Post Graduate Course 入局

2010年04月 同大学 大学院 入学(歯科矯正学講座)

2012年03月 同大学 歯科矯正学講座 Post Graduate Course 修了

2014年03月 同大学 大学院 卒業(歯科矯正学講座)

         赤坂まつの矯正歯科にて舌側矯正を研鑽

         東京歯科大学 矯正歯科学講座 勤務

2016年04月 同大学 矯正歯科学講座 臨床講師

2018年05月 ニッコリ矯正歯科クリニック 開院